2013年8月24日土曜日

麗しの眠り姫?!世界一美しいミイラの少女 ロザリア・ロンバルト


写真の少女、Rosalia Lombardo(ロザリア・ロンバルド)はイタリアのカプチン・フランシスコ修道会の地下の礼拝堂に安置されている世界一美しいミイラとして世に知られています。






1918年に軍の将校であるマリオ・ロンバルドの娘として生まれたロザリアは、2歳の時に肺炎にかかり、治療もむなしく1生涯に幕を閉じる。悲しみに暮れるマリオはある1人の男を訪ねたのである。
Alfred Sarafia(アルフレッド・サラフィア)
1870~1933年
シチリア人の剥製師でもあり、遺体保存の技術者である彼の技術は高く、彼の手がける遺体はまるでただ眠っているだけのようだと依頼が殺到していた。その彼の技術の結晶こそが、ロザリア・ロンバルトなのだ。しかし彼はその遺体保存技術を明かさないまま1933年にこの世を去ってしまう。

出典:http://blog.travelpod.com/travel-blog-entries/swissandy/1/1280422574/tpod.html
以後90年以上経っているにも関わらず、ロザリアの姿は美しく保たれている。近年になって、イタリアの生物人類学者であるDario Piombino-Mascali(ダリオ・ピオンビーノ・マスカリ)氏がその謎を突き止めたのだ。

出典:http://gliscrittoriemergenti.blogspot.jp/2011/02/roma-15-febbraio-dario-piombino-mascali.html
写真:ダリオ博士とロザリア

彼はサラフィアの親族を捜し、遺品の中から遺体永久保存についてのノートを見つけ出した。それによると、「ホルマリン」「塩化亜鉛」「アルコール」「サリチル酸」「グリセリン」を使用して作られたものであると解明された。サラフィアはそれら薬品を加えて独自に遺体を保存する液を開発したのだ。


出典:http://umadblog.blogspot.jp/2011/12/madbizarrice-o-misterio-de-rosalia.html

そして、溶かしたパラフィン(ロウソクに使われる)を頬に注入し、ふっくらした頬を保たせた。ロザリアの体は亜鉛によって石化しているとの事。


生きていた姿を留めておいて欲しいと願った父の思いも残した命の抜け殻。それがロザリア・ロンバルトである。

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