この物語、A~Zまでのアルファベット順に子供達が不憫にもひたすら死んでいくだけというお話なのです。
「Dはデズモンド そりからなげられ」
「Eはアーネスト モモでちっそく」
「Aはエイミー かいだんおちた」
「Tはタイタス どかん! こなみじん」
「Hはヘクター ごろつきのえじき」
素朴な絵のタッチは狂気すら感じさせます。子供達は別段悪行をしている訳でもなしに、悲惨な結末を迎えていきます。そんな所がブラックユーモアといいますか、皮肉な笑いをかきたてられます。
残酷でありながら、どこか惹かれていってしまう。エドワード・ゴーリーの書く物語にはそんな魅力が詰まっております。
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