2014年1月14日火曜日

吉岡徳仁TOKUJIN YOSHIOKA ―クリスタルライズ―


皆様、あけまして・・・というよりはもう寒中お見舞い申し上げますの時期になりましたね。かくいう壱発屋犬州ハチは今月19日まで東京都現代美術館で開催されています、吉岡徳仁展クリスタルライズに行ってきました。



吉岡徳仁は1967年生まれのデザイナーで、空間、プロダクト、建築、パッケージなど幅広い分野で活躍している。その作品は日本だけでなく世界からも高く評価されており、多くのデザイン賞を受賞している。上記の写真の作品は「Tornado」という名のインスタレーション作品で、国内で公開するのは今回が初との事。いくつものストローを折り重ねて一つの生き物のような流動的な形を生み出している。


「Water block」
こちらはまるで水をそのまま切り取ったようなプロダクト作品。この波のような形はガラスの製造過程で溶けたガラスが型に押し出された時に見せる偶然の姿の一つなのだ。こちらは次に紹介する「虹の教会」という作品の展示空間内にも設置してあり、そこでは実際に座る事が可能だ。



「虹の教会」
アンリマティスのロザリオ礼拝堂を訪れた吉岡徳仁氏は光に包まれる不思議な教会にインスピレーションを受け、後にこの虹の教会を手掛ける。500個にも及ぶクリスタルプリズムを積み重ねた高さ12mのステンドグラスから通した自然光は、虹色に変化し教会の空間を包むような光景を生み出すのだ。


吉岡徳仁氏の発想の原点となるものは世の中から飛躍したものではなく、いつも過ごす日常の中に転がっている。ストローを用いたTornadoや包装に使われるハニカム構造を用いたハニーポップも実に身近だが、それゆえに皆が目をつけなかった素材だ。デザインの発想はこうした何気ないものをきっかけに広がりを見せる。日々の生活で素材(あるいは他の何か)とふれあうにつれて自然と自分の中にスポンジのように吸収されて発想の引き出しが増えていくのだ。それがどんなにくだらない事でさえもいつか開ける時がくるその日まで眠っているだけなのだ。

■展覧会名
吉岡徳仁-クリスタライズ

■会期
2013年10月3日[木]―2014年1月19日[日]

■開館時間
10:00~18:00(入場は17:30まで)

■休館日
月曜日(ただし10/14、11/4、12/23、2014/1/13は開館)、10/15、11/5、12/24、年末年始(12/28-2014/1/1)、2014/1/14

■会場
東京都現代美術館(企画展示室B2F・アトリウム、1F・B室、ホワイエ他)


■観覧料
一般 1100円(880円)/ 大学生・65歳以上 800円(640円)/ 中高生 600円(480円)/小学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)は無料です。
*本展チケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。
お問い合わせ|03-5245-4111(代表)/03-5777-8600(ハローダイヤル)

同時開催「東京アートミーティング(第4回)「うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)」とのセット券もございます。
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一般1,600円 大学生・65歳以上1,100円 中高生800円
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