2014年5月31日土曜日

【閲覧注意】独占インタビュー 狂気FLASHアニメーション ぴろぴと氏


以前こちら【閲覧注意】呪いの動画?ぴとぴと氏による狂気FLASHアニメーションの記事でご紹介しましたぴろぴとさんの独占インタビュー。そして新作の音楽を担当されたarai tasukuさんについてもご紹介。





今月5月10日に公開されたMr. East Loves Mom/ママに咲いたカーネーション」は昨年2013年9月にFRENZ2013で上映された作品の修正版。タイトルについては音楽家araitasukuさんの曲名のイメージが動画の内容とマッチしている点で、そのままお借りすることとなったそう。その動画がこちら。




Mr. East Loves Mom/ママに咲いたカーネーション



新作公開ぴろぴと氏インタビュー


●今回の作品に対するイメージはどのようなものですか


イメージは文字化けならぬ映像バケです。 文字化けがすきなのでもしも映像が文字化けみたいにバケたら面白いなと思って作りました。


●そもそもの動画を作ろうと思い立ったきっかけとは

そもそもは逃避して引きこもってた時にFLASHを知って作り始めました。何か作るのはずっとしたかったのですがFLASH(とネット)はじめるまでは自分で作ったものを公開する手段が無かったので。



●アイデアやインスピレーションの にはどんなものがあるんでしょうか

昔は他の作品、昔の絵画や、ネットで見れる多くのカルトな作品、アングラな作品や、映画などを見てましたが最近は全く見ていません。今は主に本を読んで引き出しを増やしたいと思っています。インスピレーションの元は読書と自分の夢です。


●フラッシュ黄金時代当時と今現在に至るまでの反響についてどう思いますか

これは自分ではあまり良くわからないですがFLASH当時は感想など反響はほぼ全部日本人からのものでしたが最近はYOUTUBEなどで公開してるのもあると思いますが南米の方からのメールが凄く多いです。


社会の情報からなるべく目を瞑って生きていきたいと日記に書いてありましたが、今やインターネットでさえも、世間と繋がりを持った第二の社会になっておりますが、ついにはいつかここすらフタをする時が来てしまうんでしょうか

世間に目を瞑っていきてますが作品を作って公開することだけはしないと存在が揺らぐのでそれだけは続けていくと思います


●今の小さなマイブームはありますか





今の小さなマイブームというのは難しいですけど、映像制作以外にしてることは蟻の飼育と畑と料理と赤ちゃん(姪)と遊ぶことくらいです。



 

Queen Ant A-chan's Egg Diary13/あーちゃんのたまごにっき13

2014年5月25日公開の蟻さんの飼育動画です。


蟻さんはもう5年間飼育していて最初は女王蟻1匹だったのがいまでは何百匹にも増えています。 最近は餌やりと掃除が大変でこれだけで1時間以上かかってしまっています。



後はオカルト体験には前々から飢えているので幽霊が出ると言ってる人がいると連絡取って冗談でなければ本当に泊まらせてもらったりしてます。僕は心霊話は大好きなくせに、存在については物凄く懐疑派で、でも「本当にいるなら見てみたい」と思っています。 心霊現象なんて体験できるのはいわば選ばれた人だけ、そんな一生に一度あるかないかの低確率なレア体験だと 思うのですが、テレビなどで日常的に心霊現象が起こる家が紹介されたり掲示板などで 「俺の家にマジで幽霊が出るんだが」等と言ってる人がいると、もう我慢できなくなります。 

「ずるい!そんな一生に一度のレア体験を日常的にしてるなら、僕にも見せて!」と。

 その気持ちが高まって今ではそういう人がいると本当に「泊めさせてください」と言うようにしてます。そんな日常的に心霊現象が起こる家は一生に一度あるかないかの超貴重なレア体験を 超高確率で体験できる、夢のような素晴らしい場所だと僕は思うのです。 以前泊まらせていただいたあるお方の家も、いろいろ昔から変な出来事がおこるという家でたまたま2chのオカルト板にスレッドがたっていたのを発見して、掲示板上で連絡をとって たまたま家が近かったので泊まらせていただきました。 残念ながらその時は、僕は決定的なものを見ることはできなかったのですがまた「俺の家に幽霊が」という人がいたら諦めずにまた泊まらせてもらいたいと思っています。


参考
霊障?最近実家で変な事が起きてるんだけど・・・・
詳細はWEBサイトの日記2013年8月10日,8月18日をご覧下さい。

●今後の活動についてはいかがでしょうか

今後の活動という大きなものは特にありません。作品を作るのは続けていきますが、とりあえずは毎年出ている映像イベントFRENZ用の新作にそろそろ取り掛かりたいです。蟻の観察動画とかはすぐ作れるのですが、メインの映像作品は作るの毎回時間かかってしまってるので(Mr.Eastは2年半くらいかかってますし)最低でも1年に1作品はメインのアニメーション作品を作り上げていきたいです。次はメルヘンチックな新作を考えています。

WEB:http://www.geocities.jp/buruton2000/




今回音楽を担当されたarai tasukuさんについて



arai tasuku (荒井 佑)
現代音楽家。
幼少の頃、夢の中へ逃避する事を覚え毎夜枕の上で彷徨い遊ぶ。

「僕」がそこに存在しているのか
「目に映る世界」が存在しているのか
夢遊 という名の 悪夢 におびえはじめ
不眠 という名の 現実 に歪みを見つける

夢より拾い集めた物で楽曲を制作する事を得意としており、彼の手によって紡がれる物語はまるでツギハギだらけの夢の中。


現在はアーティストとしての活動の傍ら、映像作品、舞台音響、空間演出、エンジニア等幅広い分野で活動している。
漢字の読み書きが出来ず、計算も苦手。


好きなもの : ねこ
嫌いなもの : トマト

〜今回のアルバムについて〜

"Sin of Children" arai tasuku


終わらない悪夢がこっちを見てる。


奇才arai tasukuによるソロアルバム、遂に完成。
不安は思い出、痛みは希望、愛は絶望、幸福は破滅。
ノスタルジックな記憶を呼び起こす夢の世界へ、ひとり孤独な旅をしよう。


生音と電子音、弦楽器や管楽器、ノイズやメロディを歪に組み合わせ形成された、12人の子供達の夢と記憶の物語。
ヴォーカリストとして、ハチスノイト(夢中夢,Magdala)、五阿弥 瑠奈(AJYSYTZ)、千代(köttur)、CoMa(from US)、藤江 香織(COgeNdshE)という今をときめく豪華メンバーが参加し、その歌声でarai tasukuの非現実世界に色とりどりの花を咲かせている。
ファンタジックでクレイジイ、メランコリックでドリイミン。芸術的で美しくありながらも、幼稚で無邪気に飛び交う音のランドスケイプに包まれる。どこか懐かしい幻想と矛盾を呼び起こす、壮大であり閉鎖的でもある異質な世界が存分に詰まった怪作待望のarai tasukuファーストフルアルバム「Sin of Children」。kilk recordsより2014年3月12日全国発売。



iTunes: https://itunes.apple.com/album/sin-of-children/id829616962?ign-mpt=uo%3D4



WEB: http://www.araitasuku.com/
Twitter: https://twitter.com/arai_tasuku
Facebook: https://www.facebook.com/araitasukumusic


〜最後に〜

動画公開が5月10日。そして今月5月11日は母の日だったため、偶然か必然か公開期間と動画が絶妙にマッチしている。文字化けならぬ映像化け。文字情報を画像情報として表示しても読み取ることができない。表示させたとしても色情報で敷き詰められたハッキリ捉えられない形式の異なりによる化け、あるいは元々のプログラムの不安定さにより生じる根本の誤りなのか。化けとは常に完璧ではない人間が作り出した本質をコンピューターが正確に垣間見せる。

Mr. East Loves Mom/ママに咲いたカーネーションを初めて聴いた時思い出されたのが胎児が胎内にいる間、聞こえる音はノイズや砂嵐と似ている事についてだった。ゆえにまだ赤子はその音を聴くと、生まれ落ちる前にいた空間の音に耳を澄ませて泣く事を忘れるのだ。深く深く暗闇へ落ちてゆく感覚さえ安堵を覚えさせる、この音楽と映像がコラボしてくれた事は非常に喜ばしいものである。

恐怖絵画として有名なロシアの画家ズジスワフ・ベクシンスキーが「自分が美しいと思う世界を描いた」と語ったと言うように、ぴろぴとさんarai tasukuさんは、いわゆる社会で言う日陰の部分や大衆的な恐怖を作為なく寛容に受け入れている点、それを作風に顕著に表現している点で、ある種健全な方という印象であった。

今回インタビュー及び記事掲載にご協力頂きましたぴろぴとさん、arai tasukuさん、本当にありがとうございました。


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