2013年7月20日土曜日

信じられない 緻密に描かれたロシアの名作切り絵アニメーション




















ロシアの映像作家で有名なユーリー・ノルシュテインの信じられないほど緻密に描かれた作品をご紹介致します。



ユーリー・ノルシュテインは第二次世界大戦の時に疎開先で生まれた東欧系ユダヤ人です。そんな怒濤の時代に生まれた彼が作る作品は独特な色使いとコンセプチュアルな物語で満たされています。その影響は日本の手塚治虫まで及ぼしており、『アドルフに告ぐ』においてナチに殺されるユダヤ人バイオリニストに彼の名前を借用したりもしました。







「霧につつまれたハリネズミ」1975年


ハリネズミが白い馬に出会う不思議なお話。当時、霧の技術や、細かに描かれたアニメに驚きを持った人は数知れない。















「話の話」1979年

詩的なリアリティを追求したまさに伝説的傑作。タンゴを踊る男女。戦争駆り出されて行く男達。リンゴを食べる少年とカラス。乳飲み子をあやす子守唄であやす狼。


感傷的で言葉を持たない29分間のアニメーションは人々の心に訴えかける何かを持っていますね。

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